世界初の蛍光ペン ボスの舞台裏 製造現場を大公開
蛍光ペンといえばボス 欧米ではその代名詞として幅広く知られています。デパートからスーパー、コンビニまでありとあらゆる場所に並べられ、生まれた時から家に何本も置いてあり、日常生活のごく当たり前の風景の一部として親しまれてきました。現在も世界のどこかで0.5秒に1本売れており、この平べったいボディが通常の蛍光ペンの形として認識されています。
日本ではまだそこまで知られていないこの蛍光ペンの製造現場を商品の特徴と共に今回は紹介していきたいと思います。
工場はドイツのニュルンベルクにあり、完全オートメーションで24時間フル稼働
それぞれのパーツが集められ生産ラインへ
組み立て、ロゴを印刷そしてインクを注入
ペン先を挿入しキャップをはめる
これで完成です。後は梱包して世界各国へ運ばれて行きます。
このユニークな平べったい形となった由来として面白いエピソードがあります。
当時新しいペンを開発するようにオーナーから指示がでていたデザイナーですが、斬新なアイデアが全く思いつかずに途方に暮れておりました。
ある日ストレスから思わずテスト品を叩きつけて押し潰してしまい捨てて帰ってしまいました。
ところが、それを見つけたオーナーがこれは面白い形でしかも握りやすいと絶賛したことが誕生のきっかけとなりました。
こうして1971年に世界で初めて販売されるわけですが、ここまでの大ヒット商品になるとは当時は想像できなかったでしょうね。
さて、続いては鮮やかな発色を生み出す現場について見ていきたいと思います。
徹底した品質管理
筆圧測定。規定値通り正しい筆圧になっているかを検査、また強い力を加えた場合の耐久性も検査
重量測定。既定値通りの重量か確認、インク量の過不足も検査
インク漏れ検査。水の中に沈めてペン本体にヒビや傷などの不良をチェック
インク発色の確認。1本1本同じカラー発色がでているかかどうかを検査
鮮やかな発色へのこだわり
ボスの最大の特徴である鮮やかな発色をどんな環境下でも常に同じレベルに保つために日々研究している。
最後に、ボスのもう一つの特徴をご紹介します。
世界最長の筆記距離
最大筆記距離375mは市販の蛍光ペンのおよそ3倍の長さ。そのためペン本体のデザインは大容量のインクでも持ちやすいように平べったく、書きやすいようにペン先部分が良く見えるよう細く工夫されている。
平べったいボスのユニークな形が大容量インクを可能にし、安いコストで長く使えるようになっています。勉強で忙しい蛍光ペンを良く使う学生にとっては心強い味方ですね。
ボス製造現場の舞台裏いかがでしたでしょうか。この記事を読んでもっと身近な蛍光ペンに感じてもらえましたら幸いです。